みどりんの図書日記
小さい頃からカギっ子&現在は90分の通勤時間で 本がお友達。 毎月20冊ぐらい読んでる本を、ご紹介します。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 | スポンサー広告 |
今月の本・大賞★☆★
今年の2月は29日までありましたね。
29日に生まれた人は、毎年どうされているんでしょう??
28日にお祝いしてるのかしら。

では、恒例のまとめにいきましょう。
今月の購入数:12冊
今月の購入金額:15386円

そして、今月の本・大賞はこちらッ。
斎藤孝さんの『 孤独のチカラ 』


この本を、なんでもっと早く読まなかったんだろう・・・と反省。
昨夏、本棚が崩壊するまで常に未読の本が37冊前後あった。(←コラ)
買って満足し、読まずにまた買う・・・。これってブランド大好き・買い物依存症候群と同じだ。
この本も買って、約1年半(!)放置されていた。ごめんよ。

この本は内容に惹かれたのではなく、斎藤孝さんが大好きで自動的に買っただけ。
タイトルの「力」って、漢字ではなく「チカラ」とカタカナ表示が何かいいよなぁ~と
のん気に思いながら、読み始めた。

衝撃・圧倒・前のめり・・・。

クラクラした。


そーだそーだ! ぶんぶん首がちぎれる程、納得&実感。
ガネーシャ以来の衝撃。

(ガネーシャ解らない人は、先月の本大賞をご覧下さいね。)

経験したヒトだけが持つ、独自のリアリティあるメッセージは、
こちらの脳ミソの細かいヒダまで、ぐいぐい染み込んでくる。
解る。解るよー。斎藤センセイ!


斎藤センセイの直球メッセージを書き出してみよう。

「 群れて成功した人はいない。」

「 孤独になることで単独者というものに目覚めた。
  はっきりと、ああ、つるむというやり方では到達できない地点があるんだ
  と実感したのだ。」

「 人としての強さは、単独者になれるかどうかに尽きる。」

「 失恋という喪失感は、単純に一日も早く回復すればいいというものではない。
  むしろ、その時にしか味わえない甘美な悲しみをとことん味わい尽くす。
  そのことが人間を深くする。」 


いかがですか? シビレません?
日本人って、孤独を極端に嫌がりネガティブに捉えるらしい。うんうん。
確かに、みんなと同じじゃないと小・中学校では苛められたりするもの・・・。

斎藤センセイは、ご自身の大学の授業で、友達とつるんでくる生徒を引き離し
席順を完全にシャッフルするそうだ。
「男女合わせて5人」「今度は三人」など、グループ分けのゲームをする。
すると、誰かが抜けないと永遠にグループを完成できない事になる。
自分から抜ける=孤独者になれるか?独りになれるか?が試されるそう。
ナント!このゲームは小学生でも行ってるんですって。
一度体験したいと思いませんか?


ちなみに・・・・

「個人主義」「B型そのもの」「我が道をいく」

あたしが言われる形容詞達・・・。

ケッ!ペッ!チッ!

その度に「ヒツジの様に群れて、進化&成長したヒトは見たことないよー。」と思う。
口に出しては言わないけど。

あたしは、会社の飲み会は一切、行かないっス。あ、仲良しの子とは個人的には行きます。
付き合い悪い人、と思われてるけど
「 時間とお金を有効に使いたいなぁ~。」と思うから。

つまり、誰かに

「 時間とお金を奪われたくない。」と、感じてるんです。
もちろん、共有したい人とは積極的に行くけれど。

常連の店につるんで飲みに行って、どんな生産性&発展性があるのか?との
斎藤センセイのコトバにあたしは「これでいいんだ!」と承認してもらった感じ。
でもね、20代はアホみたいに外食&飲み会に行っていた。
「空白の20代」
何も学べてなかったし、気が付いてなかった。。アホやな自分。
ひとりで行動した時にしか、出逢いやキッカケ、チャンスは訪れない、と
いつからか感じる様になった。

他人ともコミュニケーションをとれ、孤独=自分の時間を充実させる。
これがオトナの上手な活用方法だ。ふむふむ納得。

自分の時間=孤独な時に、自分の知識の泉に降りていき、水を汲み上げる事ができる
そんなオトナが魅力的とおしゃっていて、なぁるほどな。
自分の知の泉って、誰もが持ってるけど油断をするとすぐ干乾びるものなのだ。
いかに、ひたひたと泉を潤しているか・・・。


50代で、クヤシイほどに色気と情緒がある男性を二人ほど知っている。
彼らは間違いなく、孤独を飼い慣らし、そして”小説”をたくさん読んで
きた人なんだろうなと感じる。
あ、ちなみに男子はビジネス書ばかり読む人が多いけど、小説読んでるか読んでないかで
情緒と色気の濃度が全然違うんですッ(みどりん総研調べ)

来月からは、自分の泉を潤そう!を、MYテーマにしませんか?
テレビと、不必要な飲み会は、ちょいとお休みしてさ。

【 本日のオススメ本 】

  孤独のチカラ  斎藤孝

  パルコ出版   1500円


 孤独のチカラ
スポンサーサイト
【2008/02/29 08:06】 | 今月の大賞 | トラックバック(0) | コメント(0) |
お江戸で必ず立ち寄る本屋さん
いつもと違う本屋さんに行くと、普段、目に付かない本と出逢う。
本オタクとしては、これが楽しい。

吉祥寺は、いま東京の中でかなり好きな街。
今まで興味なかったけど必ず寄っている。
みどりんが通っている絵本塾の講師のひとりでもある、絵本編集者Dさんが経営する
トムズボックスという本屋さんに行くのが目的のひとつ。

この方、絵本界のスター・荒井良二さんに
絵本を書かないかと持ちかけたスゴイ人!

酒井駒子さんや、どいかやさん等、第一線で活躍してる絵本作家さん達を
デビューさせている、スーパー編集なのだ。

お店は小さけど、メキキの土井さんが選んだ本達が壁面いっぱい
天井までギッシリぎゅうぎゅうにある。

100%ORANGのキュートなイラストが目に入った。
著者は瀬戸内寂聴さん。
この組合せに意外性があって手にとってみた。

薄くてすぐ読めそうだ。ブ厚い本は大阪まで持って帰るのに重いもんね。

大阪に帰国してから1ケ月と20日放置(←おいっ)していた。
通勤電車で読み始めてから気がついた。
あれれ?これってコドモ向けやん・・・。

でも何故か鼻の奥がツンとなった。
京都の小学生で講演した内容を、活字にしてるのですが
オトナにも、「伝わる」んです。 
「共感できる」のです。


こんなコトバ、話を小学生時代にあたしも聴きたかったなぁ~・・・。
素直にそう感じた。

どこの親も基本的には、そう思ってるだろうけど
日常の「もっと勉強しなさい!「宿題すんだの?」「早くしなさいっ。」に
なっちゃうんだろうなぁ、きっと。
あたしは、まだ子育てした事ないですが、親も必死で余裕ないもんね。多分。

子供向けだけど、オトーサン・オカーサンが読んでも共感できる
のではないだろうか?
寂聴さんの裏打ちされたリアリティな人生観&コトバは、
オトナの固くなったハートを、軽々と破って届いてくる。


英語と日本語で書かれてるんです。
英語を習ってるコドモは、英文でどうぞ。
あたしはもちろん日本語で読みました。

【 本日のオススメ本 】

 未来はあなたの中に   瀬戸内寂聴

 朝日出版社  定価850円

未来はあなたの中に


【2008/02/26 08:04】 | ハッピー | トラックバック(0) | コメント(0) |
そうだ、お手紙をかこう
ワタクシ、活字中毒の「本・マニア」ですが、
「文房具&切手マニアおたく」でもあります。
そごうの三省堂書店に寄り、12m横の画材屋さん「カワチ」に行くのが
お気に入りの「会社帰り・オトナのお散歩コース」です。

会社の後輩・F子は、あたしが購入した新入りのペンや
クリアファイルを目ざとく見つけ
「また買ったんですか!?持ってますやんッ、いっーぱい!」と
何故かオカンの様に注意する。
ほっといて欲しい。おこづかいの中でやりくりしてんだから。

メール主流時代になっても、あたしは昭和のまま。
ついついレターセットやノート・ペン類を買ってしまうんです。
万年筆も大好き。色鉛筆も大好き。

東京出張で何がウレシイって、
銀座の文房具屋「伊東屋」と「教文館」という本屋さんにに寄れる事。
大阪で売ってるモノも、わざわざ伊東屋で買ってしまう。


伊東屋は「メルシー券」という割引券を発行してるのだが
「サンキュー」じゃなくてフランス語の「メルシー」という響きが、お店にピッタリ!
こっちも「ウィ」なんて返事してしまう(あたしだけ?)

お客ってやつは、お気に入り&思い入れのある店で買いたいんです。
消費者心理は、オンナ心の様に複雑なのよ。


そんな文房具&切手マニアのあたしが、
偶然本屋さんでみつけたのが、こちらの本
嬉しくて小さな悲鳴をあげそうになった。
『 手づくりする手紙 』

これを見つけた瞬間、お手紙&切手マニア”Tさん”の顔が思い浮かんだ。
お友達の”さおちゃん”の会社の同僚・Tさん。
10年前(!)に一度お逢いしただけだが
さおちゃん経由でお互いの近況は知っている。このブログも読んで下さってる。

マニアなら瞬時に、野生の勘で分かる、この本のステキさがッ!
Tさんも、この本絶対に気に入るよ!と、心の中でひとりごとを言いつつ
レジに向かった。所要時間5秒(早っ!)

お手紙&文房具&切手マニアのイラストレーター木下綾乃さんが
「こだわった手作りお手紙 + いろいろ愛用の文房具」を紹介している本。

「 日めくりカレンダーを使って、こんなカードが作れるの!? 」

「 こーゆーお手紙もらうとウレシイ☆」

「 おぉ~、意外性メチャあるやん♪」

「 旅先の喫茶店のコースターも、応用するんか~・・・。」等等。


マニアなら前のめりになる、色んな手法が掲載されている。
す、す、すぐにカワチに行かねばッと、コーフン状態。
自分の思考能力の貧弱さを反省。
仕事も、何でも発想力ですなぁ。しみじみ・・・。

すぐそばにある身近なものを、ひと工夫するだけで、こんな風になるんだ!という新発見。

オトナになると「新しい発見」「初めてのコト」が少なくなる。
だから、たまに自分の知らないコトやモノを発見すると
とてつもなく嬉しいんだと思う。


木下さんの手作りお手紙を見ていたら、ふと幼少の頃を思い出した。
既製品よりママのお手製お洋服の方が愛着があった・・・
そんな感覚と同じ。
そりゃ派手さやキレイさは、既製品の方が上だけど、
木下さんの紹介する手作り封筒やお手紙達は
押し付けがましさのないほんわりとした控えめな想いが伝わってくる。

ちなみに、みどりんは予想外の手書きのお手紙やハガキを頂くと
「この2~3分間は、あたしの事を思い出しながら書いてくれたんだなぁ~。」
と、ちょっと感激したりするんです。
コムスメ時代は思わなかったけど。
年齢を重ねるって、こうゆう感情も増えるって事だ。

来月、お江戸に行きます。
行きたい画材屋さん&文房具屋さんをセレクト中。
戦利品を、またご報告しますね。
あ、切手マニアでもあるので、
東京中央郵便局も、外せない大切なスポットなのであります。

みなさんも、誰かにハガキを出してみませんか?
この本を読むと、出さずにはいられないから。


【 本日のオススメ本 】

 手づくりする手紙   木下綾乃
 
 文化出版局  定価1500円

 
  trづくりするてがみ


【2008/02/19 12:40】 | 美術 | トラックバック(0) | コメント(0) |
新聞を読もう
日本昔話のおじーさん並に、腰を抜かして驚いた。
社会人になっても、30過ぎても
「新聞を読まない&購読しない」人がいた。


ありえへんッ。

アカン・・・。


その人達は、かなりの確率で言う。
「ネットのニュース見てるから。」
「新聞を読むヒマがないから。」


ちゃう、ちゃう、ちゃうねん!

みどりんが崇拝する大好きな作家・蝶々さんが新刊で
「私は新聞も本も読まずに、ネットのニュースしかみてない
 男女と同席しても、30分持たない。」

と言っていた。

そうそうその通り!ブンブン首を縦に振りながら
ポンっと、おじーさんの様に膝を打った!
さっすが蝶々さん♪

新聞を読まない人は、基本的に本も読まない人が多い。
文字おたくのあたしは理解&共感できない。
新聞も本も読まずに、どうやって自分の引き出しを増やしていくの?教えて。

乱暴な言い方をすれば、
新聞さえ読んでいたら何とかなる(キッパリ)


経済欄はビジネス書の役割をし、
著名人の記事はエッセーと同じだ、
子育て連載イラストは漫画よりおもしろく、
連載小説は、歴史小説だし、
読書の投書欄は、ちょいと感動集。
医療の記事は、リアリティがあり参考レベルを通り超え、切り抜くレベル。
川柳や俳句も毎週月曜に掲載してるので、ちょいとした感性の勉強になり、
料理レシピや美味しいレストランの情報は、Hanakoレベルだぞ。

これらの情報テンコ盛りが毎日届いて、毎月4000円前後。
飲み会・1回お休みしたらいいのではないだろうか?

ハッキリ言い切ってしまおう。
新聞を読んでるヒトは、男女問わず色気と情緒がある。
毎日、少しずつミルフィーユの様に、
感情を積み重ねてるから(みどりん総研・調べ)


ちょいと前に、知り合いの「JJギャル系・A子ちゃん」と逢った。
彼女のトートバッグから、ナント!
日経新聞が覗いていた。
「A子ちゃん、日経よんでるの!?」
「お家は違う新聞なんですぅ。会社が日経とってるから貰うんですぅ。
 だから一日遅れで読んでるのぉ。」

素晴らしいギャップ!!

JJギャル系・A子ちゃんと日経。ステキ過ぎる☆★☆
ギャップは大きければ、大きいほどいいっス。


「みどりん、本のネタがなくなった?」と思った人、安心してちょうだい。
テンコ盛り山盛り、本ネタはありますから。フフフ。

ちなみに、あたしは朝日新聞です。
水曜日・夕刊の「3人の娘さんがいる漫画家」の子育て漫画と
日曜日の安野モヨコさんの「おチビさん」という漫画がお気に入り。
(両方、漫画やんかッ!)

【 本日のオススメ 】

 新聞(会社は問わず)

 本もいいけど、とにかく新聞を読もう!



【2008/02/15 08:00】 | その他いろいろ | トラックバック(1) | コメント(4) |
最近、気になる金運
突然ですがクイズですっ。

「お金持ちの家にはあって、お金持ちじゃない人の家には無い物」

・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・

解ります?!

すぐに解った人は、本当のお金持ちです(キッパリ)

答えは・・・・


「 金庫 」

佳川奈未さんの新刊
「今日からお金持ちになれる!ハッピー生活術」に書いてありました。

お商売や自営業、会社に金庫があるのは解るけど
一般家庭に、金庫なんてあるのかい!?と思った。
でも、本当に!確実に!お金持ちのお家のお部屋には、金庫がある! んですって。

奈未さんが作家を目指して、神戸から東京に何も持たずに上京し、
空っぽのマンションで暮らし始めた時
何よりも最初に買ったのは「金庫」だそうだ(!)

すぐに買いに行かなきゃ!
でも金庫って、どこに売ってるの?
東急ハンズ? ロフト? 金物屋さん??

みどりんは、真剣に「お金持ち」になる事は、考えずに生きてきた。
だって無理やん?宝くじに当たらない限り。
そりゃ、たくさんあればある程ウレシイけど。
堅気のサラリーマンとして、コツコツ地味に幸せに暮らすのよ・・・と。

奈未さんの新刊は、お金持ちになろうオーラ満載の文庫本。
こんな真剣に、お金について考えた事ってあまりない。
無頓着だった訳じゃないけど・・・。
あまり、お金お金~!っていうのも卑しい人と思われるし・・・。
でも、お金自体は「いい」「悪い」なんて、ない。
それを決めるのは、あたし達・人間。

これって、ビジネス書の内容じゃん?!と思う箇所がいくつもあって
水色の色鉛筆で、アンダーラインをキリキリと引いた。

「お金はエネルギーの交換物」って、ご存知でした?
好きな仕事だとエネルギーを注げる⇒だから楽しい⇒だから報酬がたくさん頂ける、
という法則。

長者番付の斎藤一人さんも「お金は、お金が好きな人の元にやってきます。」と言われていた。
「そんなん、みんなお金が好きに決まってるやんかーーッ!?」と思ったけど
うんと掘り下げて考えると、潜在意識では拒否したり、これだけしかないと憎んだり、他人を羨んだり、
ネガティブな想いを持っている事に気が付いた。

そりゃヒトも同じ。
自分を受け入れて好いてくれるヒトの素に行きますよね。

何か、おまじないっぽい?子供っぽいやん?こんなんでお金持ちになれる訳ないやーーんと
思うオトナほど読んで欲しい。

奈未さんに2回お逢いしたけど(来月も逢えるの♪)ピュア・エネルギー満載の
ぜんまい仕掛けのお人形みたいな人でした。
まっすぐに自分の欲しい物&欲求が明確。
8月の夏休みの青空みたいに、カラッとしたタフさも併せ持ってる。


【 本日のオススメ本 】
 
  今日からお金持ちになれる!ハッピー生活術

  佳川 奈未

 
  だいわ文庫  定価552円

  
 お金術





【2008/02/12 07:59】 | ハッピー | トラックバック(0) | コメント(2) |
永久保存版の小説
学生時代は気が弱く(今もだけど)、おとなしく(今もだけど)、自分の思った事も
表現できなくて、ガマンしてばかりいていた。
だから、オトナになった自分の方がスキ。
学生時代に戻りたい、帰りたいなんて思わない。

比喩表現が圧倒的な魅力!北村薫さんの小説、
「ターン」に続いて「スキップ」を読んでみた。
この2作品に「リセット」を加えた3作品は「時の作品」と言われてるそうです。

昭和40年始めが舞台の、高校生の主人公。
時間のイタズラで、25年の時を超えて現代にきてしまうのだ。
ここでは、ナント「高校教師」
25年の歳月を超えて、現役高校生が高校教師になってしまう。
でも心は17歳のまま。
17歳が、18歳・高校3年生の担任を受け持つ事になってしまう。

あ・・・、昔も今も変わらないんだな。

昭和40年代初めの高校生も、現代の高校生も。 

友達との内緒話、若さへの無防備な姿勢、
行き場をなくしたエネルギーの扱い、親との葛藤・・・・。

これらが瑞々しいコトバで、紡がれている。
やっぱり北村さん天才。コトバの魔術師だ。

温度や湿度。海の匂い。風の音まで聴こえてくる。伝わってくる。

学生時代には興味も未練もない、
あたしでさえセンチメンタルな想いにふけってしまった。

前回、読んだ「ターン」の様に、元の世界に戻れると思ってたけど
戻れないんです。
あ、結末いっちゃった・・・?!ごめんなさい。

「 受け入れる。」
今の世界を。
17歳から一気に42歳になった為、記憶にないけど自分が選んだダンナを。
自分が生んだ娘の存在も。
全て受け入れて「こっちの世界」で前を向いて
生きていくコトを受け入れる。
新緑の5月の様な爽やかでタフな主人公の想いが、伝わってくる。

この作品に漂うのは「親への思い」
これが実は、サブテーマなのでは?と思うのは私だけだろうか?
みなさんは、どう思いますか?

25年後の世界では両親が亡くなっていた。
そんな訳はないと解っているけど、ずっと無条件で自分の味方になってくれてる
両親がいない事への痛み。
サヨナラも体験しないままでの、両親との別れ。

あとがきを読むと、作者の北村さんはこの作品を書いてる最中に
ご両親を亡くされているそうです。
だから、心の奥のヒダひとつひとつに
染み込む程の親への愛情が伝わってくるんだね。

北村さんって、死語になりつつある「慎ましさ」という言葉が
ピッタリだと思う。
押し付けがましさの無い感動を贈ってくれる作家。

ところで皆さんは、最後の「解説」って読みますか?
あたしは、好きな人や興味のある人が書いてる場合のみ読みます。
この小説の解説は、大学勤務の娘さんと詩人であるお母さんの
二人で書かれている。
「解説」読んで、涙がこぼれたのは初めて。

そして、そして付録もいいんです。
「昭和40年代始め」を経験してない読者の為に
「昭和40年代初め・用語ミニ注解」が掲載されている。
とっても新鮮で、最後の最後まで、ミッチリ堪能させてくれる小説。

20年後に読んでも、おばーちゃんになって読んでも、瑞々しい作品だと思う。
みどりん本棚の「永久保存・認定本」なのである。

【 本日のオススメ本 】

 スキップ   北村薫

 新潮文庫  定価743円


  スキップ



【2008/02/05 12:42】 | 小説 | トラックバック(0) | コメント(0) |
プロフィール

みどりん・B

Author:みどりん・B
はじめまして。
本と文房具を愛する関西女子。
90分の通勤は本がお友達。毎月20冊ずつ増える
本に自宅の本棚は、たわんでいます。
直木賞作家にナンパされた経験もアリ。
大好きなオススメ本を紹介していきます。

カレンダー(月別)

01 ≪│2008/02│≫ 03
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 -

最近の記事

最近の記事+コメント

カテゴリー

最近のトラックバック

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。