みどりんの図書日記
小さい頃からカギっ子&現在は90分の通勤時間で 本がお友達。 毎月20冊ぐらい読んでる本を、ご紹介します。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 | スポンサー広告 |
一流の読者になる、というコト
「 せんねん まんねん 」という絵本があります。

まだ4月だけど、この本は本年度の絵本部門1位だ!(みどりん総研・調べ)

ワタクシが師事し、尊敬してやまない超プロフェッショナルな絵本編集者
M女史が編集を手掛けた絵本で、
なんと13年(!)かけて作られている。

幼少の頃、だれもが口ずさんだ童謡
「ぞうさ~ん、ぞうさ~ん、お鼻が長いのね~♪」を創った
まどみちおさんの詩に、柚木さんが絵を描いている。

まどさんは、99歳。
柚木さんは、86歳。
平均年齢92歳(!)が創った絵本。

M女史は、柚木さんを口説くのに11年(!)かかったそう。

普通、諦めますよね・・・?
諦めない所が、さすがM女史。
「 まぁ、ボクも80歳を過ぎたから、
 そろそろ人の役にたとうかな。」

11年目におっしゃった巨匠・柚木さんの言葉に、あたしはシビレました。 

あの童謡を創った人が、99歳でご健在って知ってました?
「ぞうさん」を世に出した時、50歳を過ぎていたそう。
戦争で兵隊を経験し、その後 測量の仕事をしたり、味の素工場に勤めた詩人が
紡ぐ言葉は、温度と湿度を伴った心地のいいリズムとしてこちらに響く。

そう、”響く”という言葉がピッタリ。
届く でもなく 伝わる でもなく ”響く”


M女史が、この絵本を朗読してくれました。
この人の声は、風に揺られたクモの巣の様に、凛としつつ微かな不安定感と
ザラつきがあり、何だか官能的でさえある。

詩って、最初から最後まで続けて読むでしょ、普通は。
絵本は「 ページをめくる 」という行為が発生する事によって
一文、一文が、静かに、でも確実に、ドンとこちらに主張してくる。


めくる という行為を、充分意識した効果的な絵の構図。

文章では表現してないけど、
命のうねり・時間のうねり=繋がり=銀河系を連想させる絵。


「あえて描かない」という選択肢で、描く以上に強く訴える場面。

ふたりの天才を両親に持つ、13年かけて熟成された作品には
とんでもない静かな底チカラと、作家の企みがギッシリ詰まっている。 


 「 一流の読者になりなさい。」

 「 ボ~ッと見てないで、感じ取って! 読み取って! 」

  と、M女史は言う。

熟成された高価なワインを、水のようにガブガブ飲み干す人はいない様に
この絵本も、ゆっくりじっくり味わって、感じて欲しい。
そして各自で、隠された企みを読み取って下さい。

透明感と生命力が溢れる表紙の絵は、M女史が
7回(!)柚木さんに描き直しを依頼したそう・・・・・。

ちなみに、あたしはこの本を 仲間内では
”すっとこどっこい”な対応で有名な、そごう12階のS書店で買いました。
売り場で見付けられなくて、店員さんに聴いてみたのが間違いだったわ。
 
「 せんねん まんねん という絵本ありますか? 」
 
店員さんは言った。

「 大阪弁の絵本ですか~? 」 

ぎゃふんッ(怒)


 【 本日のオススメ本 】

  せんねんまんねん
  
  まどみちお/詩 
  柚木沙弥郎/絵

  理論社  定価1500円 

 
  せんねん




【2008/04/17 08:05】 | 絵本 | トラックバック(0) | コメント(0) |
魔法を忘れないオトナ
 桜が満開の4月ですね。
 春がイチバンすき。 
 
 逓信博物館で行われた企画展「空想ゆうびん局」も
 無事終わりました。
 見に来て下さった方、どうもありがとうございます!(ペコリ)


 1階で、日本を代表する童話作家・角野栄子さんの
 「魔女からの手紙展」が開催されていたおかげで、

 2階の「空想ゆうびん局」も大賑わい!
 最終日は最後の春休みの日曜日とあって、バーゲン会場並の人込み。

 去年1年間、朝日新聞の連載小説で挿絵を書かれた飯野和好さんや
 絵本作家であり、カレルチャペック紅茶店のオーナーでもある
 山田歌子さんもお子さんと一緒に来て下さいました。
 スゴイぞ、1階の効果!


 切手をペッタンコして、自由に封筒とお手紙をカキカキ出来る
 コーナーのコドモの熱気はすごかった!
 コドモの感性と発想って、独特でステキ。
 どうゆう脳の働きなのだろうか?
 脳科学者・茂木センセイ、教えて。

 でも・・・・・
 あなたもあたしも、そうゆう感性は持ってた・・・はず。
 どこで落としてきたんだろう?

 今日ご紹介するのは、
 角野栄子さんのご本「 魔女からの手紙 」


 幼少の頃は”魔女モノ”アニメが大好きだった。
 女子は好きでしたよねぇ?
 「魔法使いサリーちゃん」「魔女っ子メグちゃん」「チャッピーちゃん」など。
 でも今の子達って、ゲームばかりで魔女なんて興味ないんでしょーと思っていた。

 今回の角野さんの企画展で、あらら!
 今の子も魔女がスキなんだ!?


 とんがり帽子とマントで魔女に変身できて写真撮影コーナー(コスプレだ)や、
 魔女さんにお手紙を書いたりするコーナーでは、女子達が目をキラキラ
 させながら夢中になっていた♪

 「魔女からの手紙」という本は、プロローグの文章を角野さんが書かれて
 その後、12人の画家やイラストレーター、絵本作家達がそれを素に展開している
 ちょっと変わった構成の本である。
 
 雰囲気も趣向も違う12種類の絵とストーリーが楽しめる本。
 オトナでもつい引き込まれる。
 もしかして魔女って、案外近くにいるのかもねぇ~と思わず
 ちょっと廻りを見渡してしまう。キョロキョロ。


 荒井良二さんが描いた表紙の魔女、
 あんまり魔法が上手くなさそうな感じがいいのだ!
 
 最終ページの付録もお得感に溢れている。でも使うのもったいないよ。
 どんな付録かは内緒。本屋さんで確認して下さいね。フフフ。

 そうそう!この角野さんの企画展に入場したコドモ達に渡されるのが
 「 魔女・魔法使い認定書 」 
 こうゆうオマケって、ウレシイよね。
 上手い企画だなぁ~。
 2階で「空想ゆうびん局」をおこなった私達にも、プレゼントしてくれました。ヤッター!

 認定書には「三つのちかい!」が
 書いてあるんだけど、これがいいんですッッ!
 これを書いたのは、私たちの師匠である絵本編集者のM女史。

 この角野さんの本の編集者であり、フランスの絵本・メイシーちゃんの
 翻訳も手掛けている、とっても優秀で厳しく!
 そしてチャーミングな人。

 ちょっと紹介させて頂きますね。
 

 
 ★わたしは だれかを しあわせにするために 
  魔法をつかいます。

 ★わたしは せかいを たのしくするために 魔法をつかいます。

 ★わたしは おとなになっても 魔法をわすれません。


 なんか、ジーーンとしませんか?
 自分は、魔法を忘れないオトナになったのだろうか?

 久しぶりに魔法を、思い出してみませんか?
 きっと。。。覚えてるはず。

 

 【 本日のオススメ本 】

  魔女からの手紙     角野栄子


  ポプラ社         定価1680円 

  魔女からの手紙

【2008/04/03 08:03】 | 絵本 | トラックバック(0) | コメント(0) |
歯医者さんに行こう
こんな手法もあるんだ~。
さっすが、五味太郎さん!
視点を、あっちこっち・ぐるぐるぐるりんこと万華鏡の様に変えるんだろうなぁ。

今日ご紹介する本は
『 わにさんどきっ はいしゃさんどきっ 』

みどりんは、お友達や知り合いに歯医者さんや歯科衛生士さんが
多いので、ついこの絵本を衝動買いしてしまった。
オトナになってもそうだけど「 病院 」の中で「 歯医者 」が
イチバン怖い・・・というイメージがある。思いません?

なんでだろう・・・?

やはり、あの音。。。?
あの独自の「きぃぃぃーーーンッ!」という
ヒステリックな甲高い音。緊張してしまう。

歯医者さんモノの絵本って、きっと「 歯医者は怖くないでぇ。」というメッセージを
伝えてるんだろうなぁ~・・・

でもッ

無理やで、そんなん!(キッパリ)と、イジワルっ子気分で、この絵本を立ち読み開始した。

あれれ・・・!?

予想外。


「 イタイ 」「 コワイ 」って、正々堂々と書いている!
しかも、この言葉を発してるのは「 患者のわにさん 」と「 人間の歯医者さん 」

患者のわにさんは「 歯科医院と歯医者 」に対して「 コワイ 」
人間のお医者さんは「 わに 」という動物に対して「 コワイ 」

おっかしいのは、見開きの左ページに「ワニさんが発するコトバ(セリフ)」
右ページは「お医者さんが発するコトバ(セリフ)」が書いてあるんだけど
両方同じコトバ!なんです。
ワニさんは明朝体。お医者さんはゴシック体の文字で表現してある。

同じコトバ(セリフ)で、お互いの心境・緊張・安堵・取組みが伝わってきて
とってもおもしろい構成。
こういう仕組み、取り組みができるのは
数百冊以上、絵本を出版してきた五味太郎さんならではだと感じる。
すーっと飲み心地のいいワインの様に、すーっと物語の世界に
安心して浸れる。

ビクビクしながら歯科医院に入ろうと思ってる、ワニのシルエットが
玄関のガラス扉に写ってるシーンが好き。何だか無防備だから。

「 やっぱり歯医者はコワイ 」「 もう来たくないもーん。」の結末。
それでも、ええやん!と何故か納得してしまう、みどりんは。

うーーん、でも
歯科医師や歯科衛生士のお友達が読んだら、どう感じるんだろう??

【 本日のオススメ本 】
 
  わにさんどきっ はいしゃさんどきっ

  五味太郎  

  定価602円(愛蔵ミニ版の場合。
  通常サイズは1050円)


  わにさんどき

【2008/01/28 12:36】 | 絵本 | トラックバック(0) | コメント(0) |
絵本って、いいですよねぇ
今日で仕事納めのヒトが多そうですね。
みどりんの会社は、明日まで出勤!なんでやねんッ、土曜日やのに・・・。
忘年会で食べすぎ&飲み過ぎのヒトもいるのでしょうね。
お茶漬けや雑炊で、胃を休ませてるオジサンをみかける。

本だって、そうだ。
「世田谷一家殺人事件」や、小池真理子さんの「虹の彼方」等の
コッテリ濃厚な本を、連続して読んだ後には、サッパリ&軽やかな本を読みたくなった。
そんな時、本屋さんでみつけたのがこちら。

『 ミムラの絵本日和 』

みどりん、ドラマや民放番組って見ないけど「ミムラさん」ってヒトが
女優さんなのは知ってる。一応。
帯を読む。
ふむふむ、この方、絵本がお好きなのね。絵本雑誌「MOE」で
絵本を紹介していた連載が1冊にまとまったようだ。
装丁も穏やかな若草色で、エエ感じ。
即・お買い上げ♪

わぁ~!? ミムラさんの文章って、お上手。

優しい春風の様に、シフォンケーキの様に、ふわふわで心地いい。ステキ。
絵本への想いが、小さい頃のエピソードや体験、心地いいリズムで綴られている。

熱い想いは伝わるけど、暑苦しくない(←これって重要。)
暑苦しい大げさがヒトって、苦手なんです、個人的に。

18冊の絵本が写真入りで紹介されてるんだけど、ほとんどがコドモの頃から
大切に保存されてきたミムラさんの私物(!)
ボロボロの絵本もあるけど、愛情がたっぷり入ってるのが解る・感じる・伝わる。

あたしが知らない絵本もたっくさん。
どちらかというと、最近の荒井良二さんではなく、昔から読み継がれている
本が多い。

熱いミルクティーを入れて、コタツに入って読むのにピッタリな本です。
温泉に入ると、ヒタヒタ&ジワジワと細胞が暖まる感覚と似てる。
読み終わった時、確実に自分のココロ(ハート)が
ぷっくりと膨らんだ。


 【 本日のオススメ本 】
 
   ミムラの絵本日和   ミムラ

   白泉社   定価1400円

    ミムラ
【2007/12/28 08:13】 | 絵本 | トラックバック(0) | コメント(0) |
かんごふさん大活躍!

12月・師走ですねー。クリスマスが近いせいか絵本な気分だ。
そして今日、12月5日はお友達のビジン人妻・歯科衛生士
ミキさんのお誕生日!
オメデトウ☆★☆


という訳で、今日は「病院モノ」の絵本にしよおっと!
みどりんは5月から毎週日曜日、神戸の絵本塾に通っている。
先週の講師は、荒井良二さん。
ご存知ですか?
絵本界のノーベル賞と言われる
「アツトリッド・リンドグレーン賞」を
2005年・日本人で初めて受賞された方なのだ!


正直、このヒトの絵本って・・・・・なんで人気があるのか、売れてるのか
理解できなかった。
だってさー、コドモみたいなヘタかウマイか、よくわからん絵やし。
知人のお子さんは、サイン会でご本人に向かって(!)
「もっと絵の練習しいや。」
「下書きの線は消した方がいいと思う。」
って言ったぐらいだ。


荒井さんの授業を受ける内に、絵本のファンになった。
半年、色んな絵本作家や編集者さん達に習い、勉強していくうちに
こちらの「視点」が変わったんだと思う。
受ける方の、視点・環境・時期・成長具合によって同じ本を
読んでも、全く感じ方が違ってくる。


荒井さんの絵本で、イチバン売れているのが、これ。
『 さるのせんせい へびのかんごふさん 』


ストーリーもいいし、へびのかんごふさんの表情もいいんだ。
ピンクの制服も、妙に色っぽい♪
メインの絵の横のサブイラストにも注目。
へびのかんごふさんでしか出来ない仕事(ミッション)が描かれている。
登場人物は「きつねさん」「ぞうさん」ではなく
「きつね」「ぞう」と呼び捨てにしてるのも、何かエエ感じ。
オトナのあたしでさえ、何度も読み返してしまう本。


続編の 『 へびのせんせい さるのかんごふさん 』 と
セットで読むのがオススメ。
こちらは医者と看護師の立場が逆転するストーリー。
看護師から医師になった途端、表情やコトバ使いがかわるへびに注目!


【 本日のオススメ本 】


 さるのせんせい へびのかんごふさん


 え:荒井良二   さく:穂高順也


  へびのせんせい


 ビリケン出版   定価1600円 

【2007/12/05 12:49】 | 絵本 | トラックバック(0) | コメント(2) |
←prev next→
プロフィール

みどりん・B

Author:みどりん・B
はじめまして。
本と文房具を愛する関西女子。
90分の通勤は本がお友達。毎月20冊ずつ増える
本に自宅の本棚は、たわんでいます。
直木賞作家にナンパされた経験もアリ。
大好きなオススメ本を紹介していきます。

カレンダー(月別)

05 ≪│2017/06│≫ 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

最近の記事

最近の記事+コメント

カテゴリー

最近のトラックバック

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。